サザンオールスターズ特別ライブ2020「Keep Smilin 皆さん、ありがとうございます!!」が終演しました!
ここ数週間、楽しみに生きてきたサザンファンの方も多かったのでは??
前代未聞の無観客配信ライブという形でしたが、出演者の方々、スタッフの方々のお力で、大成功以上の、本当に素敵なライブでした。
こちらの記事では、ただのサザンファンのKaeru視点で、サザンオールスターズ特別ライブ2020「Keep Smilin 皆さん、ありがとうございます!!」を振り返ってみたいと思います。
お読みになってくださったサザンファンの方は、「私もそう思ったー!」とか、「自分はこう思ったよ!」とか突っ込みながらぜひ温かい目で読んでいただければと思います。
「無観客を感じさせない、どこまでの本物のライブ」 サザンオールスターズ特別ライブ2020
横浜アリーナで行われた本気のライブ
サザンオールスターズ特別ライブ2020は、なんとびっくり!横浜アリーナで行われました。
無観客配信ライブとはいえ、通常のライブと変わらない豪華な演出に驚いた方も多かったと思います。
ライティングやスモークはもちろん、「フリフリ’65」や「マンピーのGスポット」で炎が噴射されたり爆発が起きたり(専門用語わかってなくてすみません)、「勝手にシンドバッド」で派手に銀テープが飛んだり、紙吹雪が舞ったりと、これでもかという臨場感溢れる演出の数々に、配信ということを思わず忘れた瞬間もありました!
一方で始まる前には、
「公演中、立ち上がったり、大声で歌う、うちわ、扇子を頭の上に上げるなどの行為は…
今回のライブに限っては他のお客様のご迷惑にはなりません!
もちろん、ごはんをたべながら、お酒をのみながらみていただいてもかまいません
それぞれの楽しみ方で、ぜひ、盛り上がってライブに参加していただければと思います。」
という影アナウンスが入るなど、無観客だからこその楽しみをおすすめしてくれるなど、どこまでもサービス精神が旺盛なサザン特別ライブなのでした。
客席を意識してくださった出演者の方々
無観客なので、当然お客さんは横浜アリーナにはいません。しかし、桑田佳祐さんはじめ、出演者の方が、
- 客席に向かって手を振る
- 手拍子をあおる
- 声をかける
など、まるでお客さんがいるかのように、そして、画面越しでみているたくさんのお客さんに向けてアクションしてくださったことに、感動したファンも多かったのではないでしょうか。
曲の終わりに、「ありがとーーー!」と叫んだり、「スタンドー!アリーナー!センター!立ち見のみなさまー!画面越しのみなさまーー!」と、呼びかけるおなじみのコールには、全てに「イェーーーイ!」と叫んだファンも多かったと思います。
そう!実際は全員画面越しなのですが笑、ある意味全員が特等席、センターにいることもできるのが配信ライブの面白いところだったと思います。
歓声が入る
普段は曲の終わりなどで歓声をあげるお客さんも、横浜アリーナにはいません。しかし、配信ライブ映像には、ちゃんとお客さんの歓声が入っています!以前のライブなどで録音されたものかもしれませんが、これがあるとないとでは、観る方の盛り上がりも違いますよね!
歓声は出演者のみなさんにも聞こえているようでした。
観ているほうとしては、「こちらの声を届けたい!」そして、出演している方からすれば、「声を聞きたい!」というところだと思います。それを歓声が入ることで解決してくれたので、この演出はとても素晴らしかったです。技術が発達したら、家にいながら横浜アリーナの空間にいるような感じになって、声も届く、なんていう未来もあるのかもしれませんね♪
幅広い世代の心をつかんだセットリスト
サザンオールスターズ特別ライブ2020「Keep Smilin 皆さん、ありがとうございます!!」では、誰もがきいたことのある、「ザ・サザン」という感じのセットリストが幅広い世代の心をつかんだのではないでしょうか。
今回演奏された21曲中、デビュー〜20周年までにリリースされた曲が多く、さらに、ベストアルバム入りしている曲が大多数と、誰もが知っている曲が多く演奏されました。
今回は、普段サザンオールスターズのライブに行かない人や、昔サザンファンだったけれどご無沙汰している人なども参加される可能性がありました。
私の身の回りでも、「ライブ行ったことないけれど、今回はみてみようかな。」「介護で行くことができなかったけど、今回は配信だから参加してみようかな。」と言っている人が多かったです。
のちに桑田佳祐さんは、ラジオ番組「やさしい夜遊び」で、
「おなじみの、もっと言ってしまえばマンネリって言われるかもしれないけれど、そういうようなわかりやすいセットリストを組んでみました」
と語っていますが、やはり様々な方が視聴することを想定してのセットリストでもあったのかなと私は思いました。
そんな中にも、数年ぶりに演奏された
- 「朝方ムーンライト」
- 「シャ・ラ・ラ」
- 「海」
- 「夕陽に別れを告げて〜メリーゴーランド」
などなどの曲の数々に、アクティブなサザンファンも大満足だったと思います♪
徹底された感染防止対策
スタッフ、出演者の感染対策がすごい
ライブ中の映像でもわかるように、
- マスクの着用
- 検温
- アクリル板の設置
- マイク等の消毒
が徹底して行われている様子でした。
ライブはやるけれどお互いの健康はしっかり守る!という意識がすごいなと感動しました。
ソーシャルディスタンスに配慮したステージ作り
コロナ禍であるため、練習や本番を含め、ソーシャルディスタンスが意識されていました。
出演者同士が十分な距離を保てるように工夫がされ、また、いつものダンサーさんとのからみは今回はおあずけ!
アンコールの「ロックンロール・スーパーマン」の間奏でギターを桑田佳祐さんと斎藤誠さんが二人で弾く場面で、いつもは二人で寄って演奏していますが、今回は、そろりそろりと寄ってきた斎藤誠さんに対して、桑田さんが手で「もうちょっと向こうで」と合図を出す姿がありました。これは演出のようでしたが、ソーシャルディスタンスも演出にしてしまうなんてすごすぎる!と思いました。
「無観客ならではの演出」 サザンオールスターズ特別ライブ2020
超豪華!縦横無尽のライティング
2曲目の「ミス・ブランニュー・デイ」で驚いた方も多かったのではないでしょうか?
無数の光の柱が曲に合わせて縦横無尽に駆け巡る圧巻のライティング!客席にも光の柱が!ミラーボールまでまわっています。
後に続く曲でも、派手な照明の演出がとても素晴らしかったですね。
お客さんがいないからこそ、客席まで使った素晴らしい照明を見せていただくことができました!感謝です!
全ファンが感動!客席のリストバンド型ライトの演出
ライブ中盤も過ぎた頃、「真夏の果実」が始まり、客席に設置してあったであろう電飾が波のように光り出しました。
「わあー、客席に電飾を取り付けたんだね!…あれ!?これは」「私たちがいつも持っているやつじゃん…!!!」
これに気付いた時、ファンのみなさん感動したのではないでしょうか!?いや、全てのファンが感動したに違いありません。
姿は見えなくても、そこにひとりひとり、きいてくれているお客さんがいる。そう思ってくれていることを感じ、涙しました。
のちに桑田佳祐さんは、ラジオ番組「やさしい夜遊び」で、
あの演出を見ないようにして歌った。見ると涙が出るので。
と語っています。このエピソードもまた二重に泣けますよね…。
勝手にシンドバッド 客席で踊るダンサーさん
メディアでもとりあげられていましたが、「勝手にシンドバッド」では、客席まで使って踊るダンサーさんが盛り上げてくれましたね。
ダンサーの方々も、新型コロナウイルスの流行で大変な状況だったのではないでしょうか?
その後のラジオ番組「やさしい夜遊び」でも桑田佳祐さんが、たった一回のライブだったからか、ダンサーさんたちが泣いていたと語っています。笑顔で盛り上げてくれるダンサーさんたちの姿に、観客の私たちは画面越しですが、本当に元気をもらいました。
お客さんがいたらできないハンパないカメラワーク
今回は、40台ののカメラをつかい、普段のライブではみられないようなアングルからの映像を届けてくださいました。
- 上空をスーッと駆け巡るカメラ
- 舞台正面から桑田さんにグッと寄るカメラ
- スタッフさんもあえて映り込む後ろからのカメラ
など迫力のある、そして感動的な映像が心を打ちました。「東京VICTORY」では、舞台の周りにいるスタッフさんたちが、普段観客がやっている「拳をあげて叫ぶ」をやっている姿が後ろから撮影された姿をみて、感動しました。私も、「コロナになんか負けてられるか」と思い、元気をもらいました!
「コロナ禍でも元気が出た!感動の演出」サザンオールスターズ特別ライブ2020
変え歌に涙!
今回のライブでは、コロナ禍であることもあり、曲中の変え歌やMCで、温かいメッセージがたくさんありました。
例えば、
希望の轍の変え歌
「大変な毎日をご苦労様 今日は楽しくいきましょう」
朝方ムーンライト 変え歌
「黄昏が迫るころ 面影と出逢う街(ヨコハマ) また逢えるその日まで 離れ離れもイイさ」
勝手にシンドバッド 変え歌
いつになればコロナが終息するのかな!?
お互いにそれまでは グッと我慢の暮らし続けましょう!!
などなど、、変え歌があるとその瞬間はびっくりするのですが、同時にとても温かい気持ちになりますよね!
また、「みんなのうた」冒頭では、
デビューして何度目の夏が来ただろう いろいろと皆さまのお陰です
世の中は予期しない事があるけど これからも頑張って参りましょう
あなたに守られながら 私はここにおります
笑顔を見せてください また逢う日まで待っています
人生は世の中を憂うことより 素晴らしい明日の日を夢見ることさ
愛する人よ
というメッセージの歌がありました。そうだよね、毎日辛いことばっかりだし、この状況を憂いてしまうけど、前を向いて、また笑って過ごせる日を、ライブに行ける日を夢見ようじゃないか!と思えました!
元気が出る演出に感動
今回はコロナ禍でもあったので、
- 東京VICTORYで聖火台が登場する
- マンピーのG★SPOTでは、アマビエと「疫病退散!!」の書かれた扇子をあしらったマンヅラをかぶる
- ロックンロール・スーパーマンでは、今回のライブに関わったスタッフさんたちの映像が流れる
- アンコール前に、客席のリストバンド型ライトが「Keep Smilin」の文字に光る
- エンディングで「Smile〜晴れ渡る空のように〜」とともに、ライブのメイキングやスタッフさんの映像、名前のクレジットが流れる
などの演出がありました。また、MCの中でも桑田佳祐さんが医療関係者の皆さまへの感謝を伝えたり、「姿は見えないけれど、みなさんの魂がここにあります。」と言ってくださるのが印象的でした。
まとめ
以上、サザンオールスターズ特別ライブ2020「Keep Smilin 皆さん、ありがとうございます!!」を多少暑苦しく振り返ってみました。
今回のライブは、私たちサザンファンだけではなく、エンターテイメント業界全体の希望の光というべき試みだったのではないでしょうか?
前代未聞の新型コロナウイルスという脅威に直面してもなお、できることをやる、そして笑顔で音楽を楽しむことができる、ということを改めて実感できました。これをきっかけにますますエンターテイメント業界が盛り上がることを祈るとともに、またサザンのライブに行けること楽しみに待ちましょう!